先日、ちょっと驚いたことがありました。
アトピーと乾癬は、医学的には「正反対の病気」とされることがある、と知ったんです。
私は30年以上アトピーと付き合ってきて、そのうちの2〜3年は乾癬らしき症状も出ています。その実感からいうと、私の中ではこの二つはずっと「地続き」でした。アトピーという土台があって、その延長線上に乾癬が生えてきた——そういう感覚だったんです。だから「正反対」と聞いて、え、そうなの?と面食らいました。
今日は、その「正反対」と「地続き」の話を、私なりに書いてみます。専門的な結論ではなく、あくまで一当事者の見立てとして読んでください。
昔の常識は「正反対」だった
調べてみると、確かに昔からの考え方では、アトピーと乾癬は免疫の反応の「向き」が逆だと言われてきました。ざっくり言うと、アトピーはアレルギー寄りの反応、乾癬は別のタイプの反応で、片方が強いともう片方は出にくいはず、と整理されていたようです。
教科書に載るような典型例だけを並べれば、確かに正反対に見えます。じゅくじゅくして強く痒いアトピーと、銀白色のかさぶたが厚く積もる乾癬。見た目もかなり違いますから。
でも、長く付き合っている人ほど、その「きれいな両端」の間にいるんじゃないかと思うんです。少なくとも私はそうでした。
最近は「共存する・移行する」と言われはじめている
そして最近、この「正反対」という見方が見直されつつあるようです。二つは同じ人に共存することもあるし、片方からもう片方へ移り変わることもある、と言われはじめています。
きっかけは、やっぱり皮膚のバリアなのだそうです。バリアが弱いところから炎症が始まり、それがきっかけで反応のタイプが少しずつ変わっていく——そんな流れが想定されていると言われています。
この話を知ったとき、私は「ああ、私の地続き感は間違っていなかったのかもしれない」と、少しほっとしました。
私なりの見立て——3つのステップ
ここからは完全に私の想像です。でも書いておきます。
ひとつめ。私はもともとアトピーで、皮膚のバリアが弱い。これは出発点です。
ふたつめ。肌が弱いと、どうしても日光を避けがちになります。私も長いこと、なるべく日に当たらない生活をしてきました。その結果、体の中のビタミンDが不足していたんじゃないか、と思うんです。
みっつめ。そのビタミンD不足が、アトピーの土台の上に乗ったときに、乾癬の側へ傾く「分岐点」になったんじゃないか——というのが私の見立てです。
面白いのは、ビタミンDは乾癬の塗り薬にも使われている栄養だということ。私は以前、ビタミンDのおかげか長年の花粉症が消えた経験も書きました。そのビタミンDが、アトピーと乾癬の分かれ道に立っていた、と考えると、自分の中ではいろいろ辻褄が合うのです。
大事な但し書き
ただ、ここは冷静に書いておきます。
これはあくまで私の仮説です。ビタミンD不足が乾癬に関係すると言われてはいますが、「不足したから乾癬になる」と言い切れるほど単純ではありません。ビタミンDはたくさんある要因のひとつにすぎず、遺伝や体質など、他の要素も絡んでいます。
それに、「不足がよくない」ことと「補えば治る」ことは別の話です。日光やサプリでビタミンDを足せば乾癬が良くなる、とまでは言えません。そこは期待しすぎないようにしています。
それでも、書いておきたかった
答えが出たわけではありません。でも、30年ぶんのバラバラだった経験——アトピー、バリア、日光、ビタミンD、そして乾癬——が、自分の中で一本の線につながった気がして、それを書き残したくなりました。
同じように「アトピーだったのに乾癬も出てきた」という人が、もしこれを読んで「私だけじゃないんだ」と思えたら、それだけで書いた意味があります。
正反対だと言われても、私の肌の記憶の中では、ずっと地続きでした。

