乾癬・アトピーと爪切り|掻いても傷になりにくくする工夫【導入編③】

導入編

今回は爪切りについてお話しします。


「掻かないで」が、どれだけ難しいか

アトピーや乾癬でよく話題にのぼるのが「掻かないこと」。

これを言われるたびに、同じ立場の人はこう感じるんじゃないでしょうか。「それはわかってるんだけどさぁ、我慢ができたら苦労しないよ」と。少なくとも私はそう思います。

皮膚が健康な人の痒みと、アトピー体質の人の痒みって、きっと度合いそのものが違うんじゃないかと思っています。あの、奥のほうから突き上げてくるような痒みは、経験した人にしかわからない。しかも昔から掻き癖がついていると、そう簡単には直せないんですよね。

もちろん、だからといって掻くことを正当化したいわけではないです(笑)。掻かないに越したことはない。それは大前提です。


発想を変えてみた——「掻いても傷つきにくく」

ただ、掻くという動作を我慢するのが難しいのなら。

掻いてしまっても、せめて傷になりにくければいいんじゃないか。そう考えるようになりました。「掻かない努力」だけに頼るのではなく、「掻いてもダメージを最小限にする仕組み」を作る。そう発想を切り替えたんです。

そこで行き着いたのが、爪でした。傷をつくる直接の原因は爪です。だったら、その爪を徹底的に管理すればいい。


週1では足りない。だから週2回

皆さん、爪切りって週に何回していますか?

週に1回くらいの人が多いのではないでしょうか。私もずっとそうでした。でもふと思ったんです。「週1回では、伸びている時間が長すぎるのでは?」と。

爪は数日でわずかに伸びます。週1回だと、次に切るまでの後半は、知らないうちに伸びた爪で肌を掻いていることになる。それから私は、週に2回切ることにしました。常に短い状態をキープしておけば、無意識に掻いてしまっても肌へのダメージがぐっと減ります。

頻度を上げるだけ。お金もかからない。それでいて効果は地味に大きい工夫です。


意外と見落とされがちな「ヤスリがけ」

そしてもうひとつ、爪切りと同じくらい大事だと思っているのがヤスリがけです。

爪は切っただけだと、断面に角が残ります。この角が、掻いたときに肌を引っかくんです。だから切ったあとに必ずヤスリで整える。これをやるかやらないかで、肌に傷がつくかどうかが大きく変わってきます。

私はだいぶ昔に買ったヘンケルスの爪切りを使っています。これに付いているヤスリが、さすがヘンケルスだなと感じる品質で。切った爪の断面を、とても滑らかに仕上げてくれます。しかも何年経ってもヘタれない。長く使えるものは、結局いちばん経済的ですね。


爪切りを選ぶときは、ヤスリにも注目を

ヘンケルスに限らず、職人の手が入った爪切りには、ヤスリ部分にこだわった商品があるはずです。

爪切り選びというと、つい切れ味ばかりに目がいきがちです。でも私たちのように肌が敏感な人間にとっては、切ったあとに断面を滑らかにできるかどうかが、同じくらい——いえ、それ以上に大事だったりします。

これから爪切りを選ぶときは、ぜひヤスリの質にも注目してみてください。たかが爪切り、されど爪切り。小さな道具ひとつが、肌を守る心強い味方になってくれますよ。

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