エプソムソルト風呂は乾癬に効く?0.1%でも合わなかった【撤退編③】

撤退編

今回はエプソムソルト風呂についてのお話です。結論から言うと、私には合わず、撤退しました。その記録です。


期待して始めた、エプソムソルト風呂

エプソムソルトは、入浴剤として人気がありますよね。マグネシウム(硫酸マグネシウム)が補給できる、体が温まる、リラックスできる——そんな評判を聞いて、私も期待して始めました。

肌にいいかもしれない、という気持ちもありました。マグネシウムが皮膚から吸収されて、何かしらいい働きをしてくれるのでは、と。

ところが、私の乾癬肌・乾燥肌には、どうも合わなかったんです。


入るたびに、乾燥する

使い始めてみると、入浴後にむしろ乾燥が進む感覚がありました。しっとりするどころか、カサつく。これはおかしいぞ、と。

ここで私は、いつものように「一気にやめる」のではなく、濃度を変えて確かめてみることにしました。原因が濃度の濃さにあるなら、薄めれば大丈夫かもしれない、と思ったんです。

まず一般的な濃度(0.2%程度)で試して、悪化。それなら、と濃度を半分の0.1%まで下げてみました。それでもダメ。温度も、肌にやさしいとされる38℃を守っていました。それでも、乾燥と刺激は改善しませんでした。

0.1%・38℃。ここまで条件をやさしくしても合わないなら、これはもう「濃度や温度の問題ではなく、エプソムソルトそのものが自分の肌に合わない」ということ。そう判断して、撤退を決めました。


なぜ、エプソムソルトの風呂で乾燥するのか

あとから理由を調べて、納得しました。これは浸透圧の話でした。

その前に、ひとつ補足を。エプソムソルトは「ソルト(塩)」という名前ですが、食塩(塩化ナトリウム)とは別物です。正体は硫酸マグネシウムという成分で、いわゆる塩分(ナトリウム)は含まれていません。バスソルトとして売られている食塩ベースのものとは違う、という点は押さえておきたいところです。

ではなぜ乾燥するのか。ポイントは、ナトリウムかどうかではなく、「お湯に溶けた成分の濃さ(濃度)」にあります。

浸透圧というのは、「濃い方へ水が移動する」現象です。マグネシウムであれ何であれ、成分が濃く溶けたお湯に浸かると、皮膚の中の水分が、濃いお湯の側へ引っ張り出されてしまう。つまり、成分濃度の高いお湯は、肌から水分を奪う方向に働くことがあるんです。

健康な肌ならある程度耐えられても、もともとバリア機能が弱っている乾癬肌・乾燥肌では、この脱水作用が響きやすい。私の肌が入浴後に乾燥したのは、これだったわけです。食塩でなくても、濃く溶けていれば同じことが起こる。これは盲点でした。


失敗から、今のお風呂にたどり着いた

ただ、このエプソムソルトの一件は、無駄ではありませんでした。

「成分は自分には脱水方向に働く」とはっきりわかったことで、お風呂の方向性が定まったんです。余計なものを入れず、できるだけ肌に負担をかけない入浴にしよう、と。

そうしてたどり着いたのが、今の入り方です。水道水にアスコルビン酸(ビタミンC)を加えて、pH6くらいの弱酸性にした、38℃のお湯。アスコルビン酸は、水道水のカルキ(塩素)を中和するために入れています。塩素は肌への刺激になるので、それを抑える狙いです。

この入り方に変えてから、入浴後の乾燥がずいぶん和らぎました。エプソムソルトで遠回りしたからこそ、「自分の肌には、何も足さない・刺激を減らすのが正解」とわかった。その意味では、ちゃんと収穫のある実験でした。

そして、このお風呂の実験は、今もまだ続いています。pHや入り方を見ながら、自分にとっての最適解を探している最中です。また何か発見があれば、報告しますね。


まとめ

エプソムソルト風呂は、私の乾癬肌には合いませんでした。0.1%まで薄め、38℃を守っても、乾燥と刺激は改善せず撤退。理由は、成分の浸透圧による脱水作用でした。でもその失敗から、「何も足さない、刺激を減らす」という今の入浴スタイルにたどり着けた。合わないとわかること自体が、前進です。

良いと言われるものでも、自分の肌で確かめる。そして合わなければ、潔く引く。撤退編は、そんな記録の積み重ねです。

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