街中で「土用の丑の日」「うな重ご予約承ります」の文字を見かける季節になりました。
それを見て、ふと思ったんです。うなぎって、アトピーや乾癬の肌にはどうなんだろう?と。そこで今回は、うなぎを「肌で悩む人間の視点」で見てみます。(食材を肌の視点で掘り下げる回なので、今後は「食材編」として独立させるかもしれませんが、ひとまず導入編に入れておきます。)
うなぎは、実は「肌の栄養」の宝庫だった
調べてみて驚きました。うなぎには、私がこれまでこのブログで「肌にいいかも」と紹介してきた栄養素が、ほぼ全部入っているんです。
まずビタミンA。うなぎはビタミンAがとても豊富で、かば焼き100gで成人が1日に必要な量をまかなえるほど。ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保つ栄養素でしたね(導入編⑧で、私が視力まで回復した、あのビタミンです)。
そしてビタミンD。免疫の調整に関わり、私の場合は40年の花粉症を消してくれた、あのビタミンDも含まれています(導入編⑨)。
さらにビタミンE。抗酸化作用のあるビタミンEも豊富です(撤退編②では、私には合わなかったやつですが…)。
加えて亜鉛。傷の修復や新陳代謝に関わり、私が「飲んで正解」と実感した亜鉛も入っています(導入編⑦)。
そしてDHA・EPA。抗炎症作用が期待できるオメガ3。かば焼き100gあたりDHAとEPAを合わせて2g以上と、青魚に匹敵する量が含まれます(導入編⑫で紹介した、あのオメガ3です)。
ビタミンA、D、E、亜鉛、DHA・EPA——まるで、私のブログの登場人物が勢ぞろいしたみたいなラインナップ。うなぎ一匹に、肌にうれしい栄養がぎゅっと詰まっているわけです。これはちょっと感動しました。
「じゃあ毎日食べよう!」とは、ならない
これだけ聞くと、「うなぎ、最高じゃない!毎日食べたい!」となりそうですが——ここで冷静になる必要があります。
落とし穴は、ビタミンAとDです。
このブログで何度も書いてきたとおり、ビタミンAとDは脂溶性ビタミンといって、体に蓄積する性質があります。水溶性ビタミンのように「余った分は尿で出る」というわけにいかず、摂りすぎると体に溜まって害が出ることがある。
うなぎはそのビタミンAが「1食で1日分」というレベルで豊富なので、毎日のように食べ続けると、ビタミンAの過剰摂取につながる可能性があるんです。実際、調べた情報でも「うなぎを毎日食べるのはおすすめできない」「週に1〜2回、あるいは特別な日のごちそうとして」という意見が目立ちました。
サプリでビタミンAやDを摂っている人(まさに私です)は、特に注意が必要です。サプリ+うなぎで、知らないうちに脂溶性ビタミンを摂りすぎてしまうかもしれない。うなぎを食べる日は、その分サプリを控えるくらいの意識があってもいいかもしれませんね。
もう一つの注意点——脂と消化
それと、うなぎは脂がのっている分、消化にやや時間がかかる食材でもあります。
胃腸の調子がよくないときや、寝る直前にたくさん食べるのは避けたほうが無難。アトピーや乾癬の人は、腸の状態が肌に影響することもある(グルテンの回で触れた話ですね)ので、胃腸に負担をかけすぎないことも、地味に大事なポイントだと思います。
よく噛んで、適量を、というのは、玄米の回でも書いたことと同じですね。
結論——「ごちそう」として、ありがたくいただく
私なりの結論はこうです。
うなぎは、肌にうれしい栄養素がそろった、すばらしい食材。でも、栄養が濃いからこそ、毎日ではなく「特別な日のごちそう」としていただくのがちょうどいい。
土用の丑の日に、年に数回のお楽しみとして味わう——これって、実は栄養学的にも理にかなった、昔の人の知恵だったのかもしれません。夏バテ予防にうなぎ、という風習が長く続いてきたのも、納得です。
私も今年の土用の丑の日は、サプリとのバランスを少し考えつつ、ありがたく一匹いただこうと思います。ごちそうは、たまに食べるからこそおいしい。肌のことを考えながらでも、おいしいものをおいしく楽しむ。それも、長く付き合っていくうえで大切なことですよね。

