今回は着衣による締め付けについてのお話です。
導入編②(肌にやさしい服装)と重複する内容もあるかもしれませんが、あわせてご覧いただければと思います。今回は特に「締め付け」という一点に絞って、深掘りしてみます。
おしゃれのために、締め付けていた頃
ここ3〜4年、初めて乾癬の症状が出て、着るものに悩まされるようになりました。
若い頃の私は、ブラはもちろん、ガードルやピタッとしたデザインの服も問題なく着られていました。むしろ進んで身につけていたほうです。
姿勢を良く見せたい。スタイル良く見せたい。そういう願望から、締め付ける服は自分の中で結構重要なアイテムでした。多少きつくても、見た目が整うならいい。そう思っていたんです。
体が、締め付けを拒否し始めた
ところが、ここ数年で状況が一変しました。
着衣による圧迫部分や、洋服との接触部分が、赤くなったり黒ずんだりするようになってきたんです。最初は「なんでこんなところが?」と不思議でした。ちょうど下着のゴムが当たる場所、服が体に張り付く場所が、決まって悪化する。
これが乾癬のケブネル現象のひとつだと知ったのは、ごく最近のことです。刺激を受けた場所に、新たな病変が出てしまう。締め付けや摩擦という刺激が、まさに症状を呼び込んでいたわけです。原因がわかって、ようやく腑に落ちました。
「締め付けは体に悪い」を、身をもって知る
そもそも、着衣による締め付けが健康に良くないというのは、昔から一般的によく言われることですよね。
調べてみると、その影響は皮膚だけにとどまらないようです。血流や静脈還流への影響、リンパの流れの滞り、神経の圧迫、お腹への圧迫による消化器症状、呼吸の制限、そして皮膚への影響。締め付けひとつで、これだけ体のあちこちに負担がかかる可能性があるとされています。
健康なときは「ふーん」と聞き流していた言葉でした。でも今は、一つひとつが身に染みて実感できます。体が弱って初めて、こういう当たり前のことの意味がわかるんですよね。
おしゃれより、肌を取った
もちろん今では、こうした締め付け系の衣類はまったく身につけられなくなりました。
かつてはスタイルを良く見せるために選んでいたものを、全部手放した。少しさみしい気持ちがなかったと言えば嘘になります。でも、締め付けて見た目を整えることより、肌が穏やかでいてくれることのほうが、今の私にはずっと大事です。
替わりに、とにかくゆとりのある下着や洋服を選ぶようになりました。体を締め付けない、肌に張り付かない、そういう服です。
そして締め付けをやめてみて、はっきりわかったことがあります。肌へのストレスが、確実に軽くなった。赤みや黒ずみに悩まされる場面が減りました。
おしゃれを我慢する代わりに手に入れた、穏やかな肌。今の私にとっては、こっちのほうがずっと価値のある選択でした。

