ナス科の野菜をやめてみた話|全身真っ赤になった夏の記録【除去編⑦】

除去編

今回はナス科の野菜についてのお話です。


全身が真っ赤になった、あの夏

昨年の夏、全身が真っ赤になる炎症を起こしてしまいました。

ちょうど家族の介護と仕事の忙しさが重なっていた時期で、ストレスも大きく影響していたかもしれません。心と体はつながっているので、こういう時期に肌が荒れるのは、今思えば不思議ではありません。

ただ、原因はそれだけではなさそうでした。あとから振り返ると、もうひとつ思い当たることがあったんです。


家庭菜園の、たくさんの収穫

昨年は家庭菜園で、ジャガイモやミニトマトがたくさん収穫できました。

ジャガイモは、忙しさにかまけて、掘ったものに新聞紙をかけて直射日光だけは避けたものの、外に放置してしまっていました。しばらくして少し緑色になっているのを見て「あれ?」とは思ったのですが、「芽は出てないから大丈夫だろう」と、普通に食べていたんです。

ミニトマトもたくさん採れるので、毎日のように食べていました。新鮮で美味しくて、これが体にいいとばかり思っていました。

そしてその少し後から、全身が赤くなってしまった。さすがにおかしいと思って色々調べたところ、「ナス科の野菜と皮膚疾患の関係」という話にたどり着いたんです。


なぜナス科は避けられるのか

調べてみると、海外ではアトピーや乾癬の人に、ナス科の野菜を避けるようすすめる話がよくあるようです。

ナス科の野菜には、アルカロイドと呼ばれる天然の成分が含まれています。これは植物が虫などの外敵から身を守るために作る、いわば植物の防御物質です。ジャガイモのソラニンやチャコニン、トマトのトマチンなどがこれにあたります。

このアルカロイドが、人によっては腸の粘膜を刺激したり、体内で炎症に関わったりする可能性があるのではないか——と言われています。腸の状態が肌に影響するという考え方(前にグルテンの回で触れたリーキーガットの話とも通じます)からすると、腸を刺激するものが肌に出る、というのは筋が通っているように思えます。

ただし、ここは正直に書いておきます。ナス科と皮膚疾患の関係は、科学的にはっきり証明されているわけではありません。効果を感じる人もいれば、まったく関係ない人もいる。あくまで「合わない人がいるかもしれない」というレベルの話です。だからこそ、自分の体で確かめるしかないんですよね。


緑のジャガイモは、別の意味で要注意

そして、私が食べていた「緑色になったジャガイモ」。これはナス科うんぬんとは別に、はっきりと注意が必要なものでした。

ジャガイモは、日光に当たったり、芽が出たりすると、ソラニンやチャコニンという天然毒素を作ります。緑色になっているのは、その毒素が増えているサインのひとつなんです。

これは「合う・合わない」の話ではなく、誰にとっても有害なもので、たくさん食べると吐き気や腹痛、めまいなどの中毒症状を起こすことがあります。学校の調理実習などで食中毒が起きるのも、たいていこの緑のジャガイモや芽が原因です。

つまり私は、ナス科を毎日とっていたうえに、毒素が増えた緑のジャガイモまで食べていた。肌が敏感な状態の体に、二重で負担をかけていたのかもしれません。あの夏の炎症、今思うと納得の組み合わせです。緑色になったジャガイモや芽の部分は、しっかり取り除くか、思いきって処分するのが正解でした。


そういえば、昔から手が痒かった

この話で、ひとつ思い出したことがあります。

昔から、調理でナス科の野菜を包丁で切ったりすると、手が痒くてしょうがなかったんです。当時は気にも留めていませんでしたが、今思えば、もともとナス科に弱い体質だったのかもしれません。

不思議なのは、アレルギー検査でナス科を調べても、まったく引っかからないこと。検査では「異常なし」なのに、体は反応している。この検査に出ないタイプの反応こそ、自分で観察して気づくしかない領域なんだな、と改めて思います。


というわけで、除去項目に仲間入り

そんなわけで、ナス科の野菜も除去項目の仲間入りとなりました。

具体的には、ナス、ジャガイモ、トマト、ピーマン、シシトウ、トウガラシといったあたりです。こうして並べると、普段の食卓によく登場する顔ぶればかりで、なかなか手ごわい相手です。

正直なところ、今のところ「やめたから劇的に改善した」という実感はまだありません。でも、あの夏の出来事を思うと、しばらくは続けてみようと思っています。合うかどうかは、結局しばらく続けて様子を見るしかないですからね。また変化があれば、ここで報告します。

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