記念すべき(?)撤退編の第一回。今回はナイアシンアミドについてのお話です。
本で知った、皮膚にいいビタミン
当時読んでいた本に、ナイアシンアミドについての説明がありました。
ナイアシンアミドというのはビタミンB3の一種で、皮膚の機能を保つのに有効だと書かれていました。肌のバリア機能をサポートしたり、保湿に関わったりする——肌で悩む人間にとっては、おっ、と思う情報です。さっそく試してみることにしました。
ナイアシンアミドは、本来フラッシュが起きにくいはずなのに
ここで、ビタミンB3について少し説明を。
ビタミンB3には「ナイアシン」と「ナイアシンアミド」という、性質の少し違う仲間があります。
ナイアシン(ニコチン酸)は、摂取すると血管が広がって、顔や体が赤くなったり、ほてったり、ピリピリ・かゆくなったりする反応が起きやすい。これがいわゆる「ナイアシンフラッシュ」と呼ばれるものです。
一方、私が選んだナイアシンアミド(ニコチンアミド)は、このフラッシュが基本的に起きにくいとされているタイプです。だから「これなら大丈夫だろう」と思って選んだんです。
ところが——私の場合は、そのフラッシュが起きにくいはずのナイアシンアミドでも、しっかりフラッシュが出てしまいました。
調べた限りでは、アミドでフラッシュが出るのは少数派のようです。つまり私は、その「起きにくいはずなのに起きる」体質だったわけです。良いと言われるものを慎重に選んでも、こういう例外がある。これには本当に参りました。
フラッシュって、どんな症状?
フラッシュがどんなものか、もう少し詳しく説明します。
ナイアシンのフラッシュは、血管が広がることで起こる反応です。飲んでしばらくすると、顔や首、体がカーッと赤くなって、熱を持ったような感じになる。人によってはチクチク、ピリピリした刺激や、強いかゆみを伴います。
一般的には、数十分から1〜2時間ほどでおさまることが多く、続けて飲んでいるうちに体が慣れてフラッシュが起きなくなる人が大半だと言われています。なので多くの人にとっては「最初だけ我慢すれば」というものなんです。
でも、私の場合は違いました。
1年半、消えなかった
特につらかったのが、飲んでから1〜2時間後に、蕁麻疹のように強いかゆみが出る症状でした。
ただでさえ肌が敏感で、普段からかゆみと戦っているのに、そこにサプリ由来のかゆみが上乗せされる。これは本当に参りました。
何ヶ月か続ければ慣れる、という話を信じて、ひと月、ふた月と飲み続けました。でも、いっこうにフラッシュは治まりません。
途中で、B3が少なめでバランスよく配合されたビタミンB剤に変更してみました。B3単体ではなく、全体的に整えたものなら大丈夫かも、と思って。でも、それでもフラッシュは続いたんです。
元々、皮膚のために摂り始めたサプリです。それが逆に痒みを誘発してしまっては、元も子もありません。本末転倒もいいところです。
結局、トータルで1年半ほど続けてもフラッシュが治まらなかったため、ビタミンB類はサプリではなく食事から摂ろう、という結論に落ち着きました。
良いと言われるものにも、個人差がある
このナイアシンアミドの一件で、つくづく思い知らされました。
「良い」と言われるものにも、個人差がある。大半の人が平気でも、自分には合わないことがある。逆もまた然りで、世間で評判がいまいちでも自分には合う、ということもあるでしょう。
だからこそ、情報を鵜呑みにせず、自分の体で確かめて、ダメなら引く。この「撤退する勇気」も、長く付き合っていくうえでは大事なんだなと思います。1年半は長かったですが、「自分には合わない」とわかったこと自体が、ひとつの収穫でした。
ビタミンB類は、今は青魚や肉、卵など食事から摂るようにしています。フラッシュの心配もなく、これが私には一番合っているようです。

