ビタミンDの回で、ある疑問にぶつかりました。飲んで花粉症は消えたのに、皮膚症状は変わらなかった。同じ「体に取り入れる」でも、口から摂るのと肌から入れるのとでは、効き方が違うのではないか——。
そこで今回は、栄養素を「飲む(経口摂取)」のと「塗る(経皮吸収)」のはどう違うのか、勉強中の私なりに整理してみます。
先に断っておきます。これは専門家の結論ではなく、当事者として調べ、考えている途中の記録です。間違いや、今後考えが変わる部分もあると思います。それでも、同じように悩む方と一緒に考えられたらと思って書きます。
そもそも「飲む」と「塗る」は何が違う?
ざっくり言うと、こういう違いがあります。
口から摂る(経口摂取)と、栄養素は消化・吸収され、血液にのって全身に運ばれます。体の内側から、全身に効かせるイメージです。ただし胃や腸で分解されるので、そのままの形で届くとは限りません。
肌に塗る(経皮吸収)と、その部分にピンポイントで届けられます。狙った場所に直接アプローチできる反面、皮膚にはバリア機能があるので、成分によっては奥まで入っていきにくい、という壁があります。
つまり、全身に届けたいなら経口、その場所に効かせたいなら経皮、というのが大まかな考え方です。ただし、栄養素ごとに事情がかなり違います。ここからが本題です。
栄養素別・経口と経皮の整理(私の理解)
これまで記事にしてきた栄養素を中心に、現時点で調べた範囲を表にまとめてみました。あくまで私の理解なので、参考程度に見てください。
| 栄養素 | 経口(飲む) | 経皮(塗る) | 私の体験・メモ |
|---|---|---|---|
| ビタミンA | 〇 全身に必要。摂りすぎ注意(蓄積する) | △ レチノールなど外用も | 飲んで視力が回復。皮膚はこれから |
| ビタミンD | 〇 全身の免疫調整に。日光でも作られる | ◎ クリームを試し中(別記事予定) | 飲んで花粉症が消えた。皮膚は変わらず→塗りを試すきっかけに |
| ビタミンE | 〇 抗酸化作用。ただし血流を促す | △ 外用の保湿剤にも配合 | 飲むと血流増で痒みが出て撤退 |
| 亜鉛 | 〇 傷の修復・新陳代謝に。摂りすぎ注意 | △ 軟膏(亜鉛華など)も | 飲んで傷の治り・髪質が改善 |
| コラーゲン | △ 一部がペプチドで再利用との説。議論中 | △ 主に表面の保湿。奥へは入りにくい | 体内での再合成は自分次第な面も |
| ヒアルロン酸 | △ 分解される。改善データはあるが機序は未解明 | 〇 保湿成分として優秀(表面) | 「塗って保湿、飲んで様子見」が現実的か |
| セラミド | 〇 飲むと肌の水分蒸発(TEWL)が減るデータあり | 〇 角層のバリア機能を直接サポート | 飲む・塗るの両方を実践中 |
(◎=特に期待、〇=有効とされる、△=条件つき/議論あり)
飲む・塗る、両方やっているセラミド
このセラミドだけは、私は飲む・塗るの両方を実践しています。この記事のテーマそのものを、まさに試している最中の栄養素です。
セラミドは、肌の一番外側(角層)で水分を抱え込み、外の刺激から肌を守っている、いわばバリアの主役です。アトピーや乾癬で肌が弱っている人は、このセラミドがもともと不足しがちだと言われています。だからこそ、内からも外からも補いたい。
塗るセラミドは、角層に直接働きかけて、その場の保湿とバリアをサポートします。私はミルクタイプの保湿剤で続けています。これは効果がわかりやすく、塗った肌のうるおいを実感できます。
一方の飲むセラミドは、少し違う形で効くようです。セラミド(植物由来のグルコシルセラミドなど)を継続して摂ると、肌からの水分蒸発量(TEWL)が減った、というデータが報告されています。TEWLが減るというのは、肌のバリア機能が整って、水分が逃げにくくなったということ。塗るのが「その場のケア」なら、飲むのは「肌全体の底上げ」のイメージでしょうか。しかも飲む場合は、顔だけでなく全身に期待できるのが、体じゅう乾燥する私にはありがたい点です。
ただし、飲むセラミドは即効性があるものではなく、数週間〜1ヶ月以上の継続が前提と言われています。私もまだ実験の途中なので、効果のほどはこれから見極めていくつもりです。
「塗って今を守り、飲んで土台を底上げする」。セラミドに関しては、この合わせ技が今の私のやり方です。
今の私の、ざっくりした結論
勉強中の身として、現時点ではこう考えています。
全身の機能に関わるもの(ビタミンD、亜鉛、ビタミンA)は、まず飲んで体の内側から。ただし摂りすぎ注意のものは量を守る。
肌表面の保湿に関わるもの(ヒアルロン酸、セラミドなど)は、塗って直接。
そして、飲んで効かなかった皮膚症状には、塗るアプローチも試す価値がある——これがまさに、私がビタミンD3クリームを試し始めた理由です。
まだ実験は続く
繰り返しになりますが、これは勉強中の私が、現時点で理解した内容です。栄養素の吸収は本当に奥が深くて、調べるほど「わからないこと」が増えていきます。
でも、ひとつ確かなのは、「自分の体で試して、観察する」ことの大切さです。研究で白黒ついていないことも、自分の体は何かしらの答えを返してくれる。花粉症が消えたあの経験のように。
これからも、飲む・塗るの両面から、自分に合う方法を探っていきます。新しい発見があったら、また報告しますね。

