今回は【除去編】の第四回。テーマはグルテンフリーです。
グルテンフリーを始めて8年目になります。
きっかけは一冊の本だった
始まりは、リーキーガット症候群について書かれた本を読んだことでした。腸の粘膜に問題が起きると、本来通さないはずの物質が体内に漏れ出し、さまざまな不調を引き起こす——そんな考え方を知ったんです。
ちょうどその頃、テニスのジョコビッチ選手のグルテンフリー体験談もよく耳にする時期でした。世界のトップ選手が食事を変えて生まれ変わったという話は、説得力がありました。
当時の私を悩ませていた不調
私は以前、パンが大好きでした。お昼に職場でパンを食べることもしばしば。
でも当時、こんな不調を抱えていました。午後の異常な眠気。頭がボーッとする感じ。毎日のように起こる頭痛。お腹の張りやゴロゴロ感。便秘。鼻づまり。
これらがまさか食べ物のせいだとは、思ってもいませんでした。
そして、これらの症状がグルテンによって引き起こされている可能性があることを知ったんです。
実はこの「お腹の不調以外の症状」こそ、近年注目されているポイントです。セリアック病でも小麦アレルギーでもないのに、グルテンを含む食品を食べると苦痛を感じ、グルテンフリーの食事を続けると改善する状態は「非セリアックグルテン過敏症(NCGS)」と呼ばれ、こうした過敏症が存在することが明らかになりつつあります。胃腸の症状だけでなく、頭や神経に関わる不調が出ることもあると言われていて、見過ごされやすいところなんですね。
「2週間だけ」から始まった
本によると、まず2週間やめてみればわかる、とのことでした。グルテンはアレルギー体質にもよくないと聞いていたので、試す価値はあると思いました。
「2週間ならやれないことはないな」——その軽い気持ちでスタートしました。
すると、です。あれほど私を悩ませていた数々の症状が、2週間のうちに改善されていくのを、はっきりと感じ取れたんです。
これも私の思い込みではなかったようです。NCGSは、小麦アレルギーとセリアック病の両方が除外されたうえで、グルテンに反応するかどうかを一定の基準で判定して診断されます。グルテンを含む食品で苦痛を感じ、グルテンフリーを続けると改善する——まさに私が2週間で体験したことと重なります。
心配していたストレスは、なかった
始める前は、大好きなパンをやめるのがストレスになるかな…と心配していました。
でも実際は逆でした。体調が良くなっていくのが嬉しくて、「もっと続けてみたい」と前向きに考えられるようになったんです。気づけば8年目に突入していました。
正直、もうあの頃の体調には戻りたくない。だからこれからも一生続けていくつもりです。
アレルギー症状への効果は?
肝心のアレルギー症状にはどうだったか。正直に言うと「……」という感じです。劇的に効いたとは言えません。
でも、先にあげた頭痛やブレインフォグ、お腹の不調が改善されただけでもQOL(生活の質)が大きく上がりました。それだけでもうやめられないんです。
当たり前を疑うのは、難しい
それにしても、子供の頃から当たり前に食べているものを疑うって、難しくないですか?
私はアナフィラキシーのような激しい症状が出たわけでもない。それまで「好き嫌いなく食べる」をモットーにしてきた人間です。何かを食卓から排除するという発想自体、まったく持っていませんでした。
まさか自分のいくつかの不調の原因が、小麦だったとは。
食の話はまた別の機会にじっくりお話ししますが、今は「昔の日本人は何を食べていたかな」と想像しながら、基本的に和食中心の生活を送っています。

