まだ暑い日が続いていますが、そろそろ秋の話をしておこうと思います。
季節の変わり目に肌の調子を崩す、という話はよく聞きます。原因として挙げられるのは、たいてい乾燥です。空気が乾いてきて、肌の水分が奪われて、バリア機能が落ちる。確かにその通りだと思います。
でも私が去年、実際に悪化させたきっかけは、乾燥ではありませんでした。
自分でやったことが原因でした。しかも、やっている自覚がありませんでした。
今日はその話をします。
去年の10月、じわじわ悪くなった
去年の10月ごろ、症状が悪化しました。
赤みが戻り、痒みが増え、落屑も増えました。急にではなく、じわじわとです。
原因が分からず、その頃に変えたことを全部思い返しました。食べ物、洗剤、サプリ、スキンケア。何も変えていない。新しく始めたものもない。
ひとつだけ、心当たりがありました。
お風呂のお湯が、熱くなっていました。
気づかないうちに、3度上がっていた
以前、入浴温度を38度に下げたら肌の調子がまるで違った、という話を書きました。あれは本当で、今も38度を守っています。
でも去年の秋、私はその38度を守れていませんでした。
寒くなってくると、38度のお湯は物足りなく感じます。入った瞬間にぬるい。だから少し上げる。翌日はもう少し上げる。そうやって、気づいたときには41度以上になっていました。
3度以上、上げていたことになります。
当時の私は、湯温をあまり気にしていませんでした。寒かったので、温かさを優先していました。まさかそれが原因になるとは思っていなかったのです。
熱いお湯が肌によくない理由は、以前書いたとおりです。皮膚を守っている脂の膜が流れ落ちてしまうこと、そして入浴中は気持ちよくても、上がった後に強い痒みが出やすいこと。38度と41度は、たった3度の差ですが、肌にとっては別物のようです。
湯温以外に変えたことが見つからなかったので、これが原因だろうと判断しました。温度を戻したら、少しずつ落ち着いていきました。
決めたこと①:寒いからといって、お湯を上げない
というわけで、ひとつめです。
秋になっても、湯温は上げない。これを決めました。
問題は、これが意志だけでは守れないことです。寒いと感じたら人は無意識に温度を上げますし、しかも一度に3度上げるわけではなく、1度ずつ上げていくので気づけません。
なので、数字で確認するようにしました。給湯器の設定温度には誤差があるため、湯温計を使い毎回確認する。感覚ではなく、表示された数字で判断する。これだけです。
寒さ対策は、お湯の温度以外でやります。脱衣所を暖めておく。上がったらすぐ着る。浴室を先に温めておく。お湯を熱くする以外にも方法はあります。
決めたこと②:季節で、肌に触れる服を替えない
ふたつめは、衣替えです。
私は肌に直接触れるものを、季節で替えません。年間を通して同じものを着ています。
理由はふたつあります。
ひとつは、素材です。以前、綿のガーゼ素材にたどり着いた話を書きました。合うものを見つけるのは大変で、やっと落ち着いた素材があるなら、季節ごとに手放す理由がありません。秋冬向けの服は起毛していたり、化繊が混ざっていたりすることが多く、試すたびに賭けになります。
もうひとつは、寒さの感じ方が、普通と違うことがあるからです。
真夏に長袖でも、暑くないことがある
これは書くかどうか迷いましたが、同じように感じている方がいるかもしれないので書きます。
私は真夏でも、薄いガーゼ生地の長袖タートルを着ています。肌を人に見られたくない、という理由が正直なところ大きいのですが、それだけではありません。
症状がひどい時期は、それほど暑く感じないのです。
むしろ悪寒がすることがあります。周りは暑がっているのに、自分は寒い。長袖を着ていてちょうどいい。
これには理由があるようです。皮膚の炎症が広い範囲に及ぶと、皮膚の血管が広がった状態が続きます。すると体の熱が皮膚からどんどん逃げていくため、体温を調節する機能そのものがうまく働かなくなると言われています。発熱や悪寒が起こるのは、そのためだそうです。
つまり、部屋が暑いかどうかとは別のところで、寒く感じている。
そう考えると、「夏だから薄着」「秋だから厚着」という一般的な衣替えの発想は、そもそも自分には当てはまらないのだと納得がいきました。
なお、これは症状が広範囲に出ているときの話として説明されているものです。悪寒に加えて熱が出る、むくむ、動悸がする、といったことがあれば、それは皮膚だけの問題ではなくなっているサインだと言われています。そのときは受診してください。
上に重ねるもので調節する
では寒いときはどうするか。上に羽織ります。
私は綿のネルシャツを重ねることが多いです。直接肌に触れないので、素材はそれほど神経質にならなくて大丈夫。ここは自由度が高い部分だと思っています。
この方法の良いところは、暑くなったら脱げることです。
秋は一日の中の気温差が大きい季節です。朝は寒く、昼は暑い。厚手のものを一枚着ていると、暑くなったときに脱げません。そして汗をかきます。夏の記事に書いたとおり、汗は私にとって痒みのスイッチになるので、これは避けたいところです。
重ね着なら、暑くなった時点で一枚脱げば済みます。肌に触れる層は変えずに、温度だけ調節できるわけです。
季節の変わり目に、私が気をつけていること
まとめます。
秋の悪化は、乾燥だけが原因とは限りません。寒くなったことで、自分が無意識に何かを変えている可能性があります。お湯の温度、服、暖房、洗い方。どれも少しずつ変わっていきます。
だから私は、こう決めました。
湯温は数字で確認する。 感覚で判断しない。
肌に触れる層は変えない。 調節は上に重ねるもので行う。
もし変えるなら、一度にひとつだけ。そして記録しておく。そうすれば、何かあったときに原因を探せます。去年の私は記録していなかったので、思い出すのに時間がかかりました。
まだ暑い日が続いていますが、涼しくなり始めたら、このあたりを思い出そうと思っています。同じように季節の変わり目でつまずいた経験のある方の、何かの参考になれば。
